こんにちは!
フランスに留学していたMAREです!
今回はルーブル美術館の作品を紹介します。
ルーブルの有名作品といえば、
「モナリザ」「民衆を導く自由の女神」「サモトラケのニケ」「ミロのヴィーナス」
などがあげられます。
もちろん、これらの作品を見るだけでも貴重な機会なのですが、実際は所蔵されているほとんどが、美術に詳しくないと知らないものばかり。
どれが有名なのかも、素人にはなかなかわかりません。
私も、初めてルーブル美術館を訪れた時は、ほとんど知っている作品がなく、今思うともったいない回り方をしていました。
その後、鑑賞した作品や写真を撮った作品を調べ、再度訪れた時の感動は、1回目以上でした!
フランスに留学していたから何度も訪れることができましたが、旅行で訪れる方はそうもいきません。
帰国してから後悔しないように、有名作品の場所や、作品の情報、見所などを知っておきたくないですか?
そんな方のために、私が実際に見て感動した作品や、有名作品をまとめてみました!
目次
ルーブル美術館 館内図
ルーブル美術館には、
入口を入って左手のRICHELIEU WING、
正面のSULLY WING、
右手のDENON WING
の3つの棟があり、地下2階から2階までの5階建て(地上階の0回を含む)になっています。
この情報だけでも、かなり大きいのがわかりますよね!
ピラミッドでチケットをチェックしてもらい、エスカレーターで一階下ったところに入口があります。
そこで荷物を預け、再度チケットを見せて入館です。
入口で紙のマップをもらうか、スマホで見られるマップをダウンロードできるQRコードをスキャンしておくとよいでしょう。
こちらからもダウンロードできます。
Map, entrances & directions – – All roads lead to the Louvre
私は紙のマップのところには人が並んでいたためQRコードにしたのですが、紙の方が見やすそうだと思いました。
順路は特になく、好きな順番で回れるのが嬉しいポイントでもあり、難しいポイントでもあります。
主な見どころはDENON WINGにあるので、入ってすぐ右側を目指す人が多いようですが、かなり混み合います。
棟ごとに見ていくか、階ごとに見ていくかも作戦を練る必要がありますが、通り抜けられない箇所もあるので注意が必要です。
DENON WING(右棟)
サモトラケのニケ
エントランスから右側の階段を上り、古代ローマの石像を見ながら進むと、1階へ上る階段の踊り場に見えてくるのがこの石像。
スポーツブランドのNIKEの語源にもなっている、勝利の女神ニケ。
これをかたどったといわれる石像ですが、ギリシャのサモトラケ島で、腕と頭がない状態で発見されました。
ニケは前に一歩踏み出すポージングが特徴的で、このポーズと大きな翼から、作者もわかっていないこの石像がニケをかたどっているとわかります。
現地では様々な方向から見られるため、階段の踊り場という配置も相まって、ルーブル美術館で見る価値の高い作品です。
モナリザ
ルーブル美術館といえばやはりモナリザ!
美術館中に案内の看板が出ているので比較的簡単に見つかりますが、厳重なガラスケースに守られており、その前には人だかりが。
混雑しているときは見られるまでに30分ほど並ぶこともあります。
作者はイタリアの画家、レオナルド・ダ・ヴィンチ。
1503-1505年ごろに描かれたルネサンス美術です。
スフマートという陰影を使った表現で描かれた、やわらかい微笑が特徴的です。
民衆を導く自由の女神
教科書などで目にする機会の多い「民衆を導く自由の女神」は、名画が並ぶ長い廊下に展示されています。
作者はドラクロワ。1830年代に描かれました。
1830年に起こった、フランス七月革命を描いており、左側が民衆、右側が国王軍です。
ちりばめられたトリコロール(赤白青)が特徴の作品です。
エビ足の少年
1642年に、フセペ・デ・リベラによって描かれた作品。
「モナリザ」や「民衆を導く自由の女神」には負けますが、こちらも有名作品です。
足に障害をかかえる物乞いの少年を描いています。
多くの人物画では、高貴な人々がモデルとなっており、その人たちは人前で表情を出すことはあまりしませんでした。
しかし、この絵が描かれた17世紀のスペインでは、リアリズムが流行。
そんな中で、自然な表情を見せてくれる庶民は、画家たちの題材となりました。
聖母の戴冠
1430年代にアンジェリコによって描かれた作品。
金色と青色が、たくさんの作品の中でもひときわ目を引きます。
青は天井の色を意味し、当時貴重だったラピスラズリを染料として塗られているそうです。
この時代の宗教画で、青が使われているのはキリスト、聖母、聖人など高貴な人だけだったということを踏まえてみるとより楽しめます。
SULLY WING(正面棟)
ミロのヴィーナス
ギリシャで見つかった彫刻。
有名作品でありながら、他の作品に紛れて並べられており、スルーしている人たちもいました。
欠けた腕の先がどのようになっていたのか、想像が膨らむ作品ですが、近年では、リンゴを持っていたという説が有力だそうです。
トルコ風呂
1862年にアングルが描いた、丸い形が特徴の作品。
トルコのハーレムが描かれており、当時人気だった、中近東を描くオリエンタリズムの時流に乗ったものとされています。
なんとアングルは、この絵を80歳で描いたというから驚きです。
彼が過去に描いた裸婦像が、取り入れられています。
RICHELIEU WING(左棟)
レースを編む女
1670年ごろにフェルメールが描いた作品。
縦横20cmほどしかない小さな絵画です。
「真珠の耳飾りの少女」「牛乳を注ぐ女」や、次に紹介する「天文学者」などで知られるフェルメールは、室内の空間描写や光の表現に優れた画家でした。
天文学者
同じくフェルメールが1668年に描いた作品です。
やはり、室内における光の表現がリアルで美しいのがわかります。
フェルメールが活躍したオランダでは、貿易のための航海術が発展しており、地理学者や天文学者は欠かせない仕事だったそうです。
ハンムラビ法典
「目には目を歯には歯を」のハンムラビ法典も、ルーブル美術館に所蔵されています。
いわゆるアート作品だけでなく、ルーブル美術館には、遺跡から発掘された貴重な史料なども展示されています。
壺のようなものがひたすら並んでいる部屋や、石板が大量に展示されている部屋などもあり面白かったです。
時間が限られているとスルーしてしまう方がほとんどだと思いますが、何日かに分けてルーブル美術館を回ろうと考えている方は、こういった展示も回ってみてくださいね!
建物自体の価値も高いルーブル美術館
1762年に王政が崩壊するまで、ルーブル美術館の建物は宮殿として使われていた時期もありました。
王政崩壊後、王族が所蔵していた貴重な品や、ナポレオンの戦利品がここに保管されるようになりました。
そのため、建物の天井や壁には美しい装飾が残っています。
どれが展示でどれが天井画かわからないほど、建物自体に描かれた絵にも魅力があります。
中でも、ナポレオン三世の部屋や、アポロンのギャラリーは、特に美しく当時の形が残されています。
ルーブル美術館で見るべき作品をまとめてみました!
有名か否かにかかわらず、自分の心が踊る作品を楽しむのが一番だと思いますが、最低限見ておきたい作品が決まるとプランが立てやすいですよね?
予習をして、ルーブル美術館での滞在を楽しんでくださいね!
また、ルーブル美術館からオペラまでをつなぐオペラ通りで、お土産ショッピングをするのも楽しいです!
ルーブル美術館以外の観光地はこちらの記事にまとめています!