
クリスマスシーズンの陽気と人混みに酔っていた。
けしてグリューワインをおかわりしたせいではないはず。
冬なのに熱気に満ちたマーケットをやっと抜けると、ほてった頬に12月の冷気が触れた。
少し体を冷ましたくて、日が暮れかけて雪の白さが目立つ町を歩く。
子どもたちが歌う、耳なじみのない讃美歌が遠のいていく。
さっきまではマーケットの装飾がきらびやかすぎて気づかなかったが、よく見ると空には三日月が浮かんでいた。
この時期に町中にあふれる光に比べて、月の光は冷たく見えて、そんな温度のなさが今の私には心地よかった。
カメラ:Panasonic LUMIX GF10
撮影地:ニュルンベルク・ドイツ(Nurnberg, Germany)
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