こんにちは!
交換留学で、フランスに1年間滞在していたMAREです!
前回の記事で、フランス留学の障害になりがちなお金の悩みを解消する、CAFという制度についてご紹介しました!
まだご覧になっていない方はこちらから!
今回は、私が家賃月2万円でフランス留学できた秘訣でもある、CAFの申請のしかたを徹底解説します!
お得とはわかっていても、日本語でも面倒な申請や必要書類の準備を、慣れない言語で行うのは大変!
そんな方に向けて、手続きの流れを解説します!
フランス留学を控えている方には絶対に読んでほしい記事になっています!
申請月から支給されるため、早めの申請をおすすめします!
目次
必要書類(日本で揃えないといけないものアリ!)
申請書
CAFのサイトからダウンロードできます。
私はCROUSと呼ばれるフランスの公営住宅に入っていたのですが、ここではあらかじめ必要項目を埋めたものをCROUSのマイページ上でダウンロードできるようにしてくれていました。
CROUS以外の方は、自分でダウンロードして必要項目を埋めた後、家主のサインをもらう必要があります。
出生証明書(戸籍謄本)
1つ目の難関は出生証明書。
フランス語では、Extrait d’acte de naissanceといいます。
この書類が必ず必要なのですが、日本には出生証明というものがなく、かわりに戸籍謄本が存在します。
そのため、かわりの書類をそろえる必要があるのですが、それには2つのやり方があります。
1つ目は、日本で戸籍謄本を取得した後、法定翻訳家に翻訳を依頼する方法です。
ただの翻訳ではだめで、アポスティーユという公的な証明がついている必要があります。
お金はかかりますが、渡航までに時間の余裕がある方にはおすすめです。
しかし、翻訳には時間がかかるうえに、郵送など面倒なことがあります。
また、日本国内で郵送する分にはいいのですが、郵便に日本ほど信頼がおけないフランスについてから現地で手続きをしようとすると、紛失のリスクも。
それが不安な方には2つ目の方法がおすすめです。
それは、日本から戸籍謄本を持って渡航し、在フランス日本大使館で出生証明書を発行してもらう方法です。
私もこちらの方法にしました。
パリ、マルセイユ、ストラスブール、リヨンにある大使館、領事館へ、申請と受け取りで2度行く必要があるので、近くに住む予定の方、また旅行などでパリや領事館のある地域を訪れる予定のある方に特におすすめです。
私は原本とフランス語版が必要といわれて差し戻されたのですが、戸籍謄本の原本とフランス語の出生証明書を提出したところ、それで承認されました。
住居の契約書
住居の契約書も申請に必要です。
先ほど説明した申請書も家主のサインが必要なので、併せてお願いしておくとよいでしょう。
銀行のRIB
銀行の口座情報のことをフランスではRIBと呼びます。
CAFの受け取りにはフランスの銀行口座が必要です。
CAF以外にも、家賃の支払いや、健康保険の申請などで、口座が必要になるケースがほとんどだと思うので、早めに開くのがおすすめです。
学生ビザ(VLS-TS)の場合 滞在税の支払い証明書
3か月以上フランスに滞在する留学生は、長期ビザを有効化する必要があります。
これをしないと、3か月しか滞在できません。
有効化に伴って滞在税を支払うのですが、その際に使う収入印紙(timbre fiscal)の番号が、CAFの登録時に必要になります。
支払い後に証明書が届くので、保管しておいてください。
奨学金をもらっている方はその証明書類
奨学金をもらっていると、補助の必要性が高いと判断されるようで、受給額が上がることがあります。
どのような奨学金が対象かわからないのですが、私がいただいていた留学の奨学金はこれに当てはまったようです。
仮に対象にならないと判断されても、奨学金を受給していない方と同額支給されるだけなので、何か奨学金を受けている方は申請しておくのがおすすめです。
海外留学の奨学金の場合、英語で受給証明をいただけるはずですので、手元にない方はお願いしてみて下さい。
その他
パスポートや学生証、顔写真など、こまごましたものが求められるかもしれませんが、特別に用意が必要なものは上記ですべてです。
申請の流れ
①Sécurité socialeの登録
フランスに留学する人は登録が推奨されている社会保険です。
無料で登録でき、医療機関などに無料でかかれるようになるため、登録しておきましょう。
https://etudiant-etranger.ameli.fr/#/
Sécurité socialeなしでCAFのアカウントを作る方法もあるようですが、今回はSécurité socialeのアカウントを使ってCAFにログインする方法で進めていきます。
②CAFにログインする
まずはこちらのサイトにアクセスします。
Sécurité socialeの保険証が届く前でも、仮番号でログインできます。
Sécurité socialeのパスワードでログインできたと思うのですが、もしかしたらCAFのアカウントを作る必要があるかもしれません。
どちらにしても、Sécurité socialeの番号を使ってCAFにログインしてください。
③Demander une prestationで申請開始
トップページの下の方に、Demander une prestationというボタンがあるのでそちらをクリック。
もしない場合は、Logementの項目を選んでから下にスクロールすると見つかります。
初めて申請をする場合、次のページでVous n’etes pas allocataireを選びます。
その後、La logement→Faire la demandeの順で選択します。
④必要情報の入力
ここまで来たら、ひたすら必要情報の入力が続きます。
シミュレーションの時の質問とほとんど同じですので、シミュレーションのやり方の記事を参考にしながらやってみてください。
⑤メールアドレスの確認
指定したメールアドレスに、確認メールが送られてきます。
私はSécurité socialeのパスワードを使っているのですが、他の方のブログを見てみると、ここでパスワード設定をした方もいるようです。
メールの指示に従ってください。
⑥必要書類の提出
申請内容を証明するための書類の提出を求められます。
申請が終わるとマイページに入れるようになるので、Mon Compteをクリックしましょう。
提出が必要な書類は人によって違うようですが、この記事の前半に書いたものがそろっていれば心配いらないと思います。
⑥完了!
これで手続きは完了です!
書類に不備がある場合はメールで再提出の案内が来るので、こまめにメールをチェックするようにしましょう。
審査には3‐4週間かかります。
審査のプロセスは不透明な部分も多く、担当者によって対応が違うという声もチラホラ…。
なのですが、金額にかかわらず、家賃の足しになるのはうれしいですよね。
フランス留学に憧れているけれど、金銭面に不安がある…。
そんな方々の背中を、CAFという制度を紹介することで少しでも押せたら幸いです。
家賃以外にかかった生活費などは、以下の記事で紹介しています!
物価は確かに高いけれど、ぜいたくしなければ日本と同じくらいで暮らせることも知っていただきたいです!
また、このブログではフランスの観光情報も発信しています。
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