【長文読解対策】文同士をつなぐキーワードを見つけて英文の流れをとらえよう!

【長文読解対策】文同士をつなぐキーワードを見つけて英文の流れをとらえよう!

2024-09-22

こんにちは!

英検1級や共通テストの長文読解で満点を獲得した経験から、長文読解対策のブログを書いているMAREです。

この記事は、4記事に分けて解説している、長文を読む際の基本となる3つのコツの最終記事です。

まだご覧になっていない方は、まずはそちらからお読みください!

前の3つの記事の中で、英語を読む際には

①誰が何をする ②名詞を囲むかたまり ③文章同士のつながり

を把握する必要があると説明してきました。

英語が苦手な人にとっては謎の呪文になりがちな「SVOC」。

本来、論理的に英語を読むうえでとても大切な要素なのですが、

①誰が何をする ②名詞を囲むかたまり ③文章同士のつながり

をおさえれば、SVOCを使わずに文構造をとらえることが可能です。

文章同士のつながりとは?

この記事で紹介する「文章同士のつながり」とは、その名の通り、複数の文章が組み合わさっている状態を指します。

もう少し詳しく説明しましょう。

英語の1文の中には「誰が何をする」という情報が1セット含まれているのが普通です。

しかし、例外として文と文をつなぐキーワードによって、1文の中にいくつかの「誰が何をする」が入っていることがあります。

この時、文がどこでつながっているのかを見誤ると、「誰が」と「何をする」を誤ったペアでくっつけてしまいます。

これが、単語の意味は全部わかるのに、なぜか文全体の意味が分からなくなる現象の要因の1つです。

しかし、怖がらなくても大丈夫です。

文と文をつなぐキーワードをおさらいして、英文をサクサク読める読書法を身につけましょう!

「誰が何をする」について詳しく解説した記事はこちらです。

【長文読解対策】動詞から「時を表す情報」(時制)と主語を分析する

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「名詞を囲むかたまり」をつくるキーワード(関係詞)

「名詞を囲むかたまり」についての記事をまだ読んでいない方は、お先にそちらをお読みください!

【長文読解対策】「かたまり」を見つけて英語の補足情報を正しく読み取る

英検1級の長文読解で満点を獲得したMAREです! 以前にこのブログでは、長文読解…
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「名詞を囲むかたまり」とは、名詞に名詞を説明する補足情報がくっついた、単語のかたまりのこと。

この補足情報の中に、「誰が何をする」が含まれている場合があります。

この時注目すべきキーワードは、that、wh~、howです。

I love those flowers which he bought.

私は彼が買った花が好きだ。

この時、whichは”I love”と”he bought”をつないでいます。

このように、that、wh~、howの後ろに2つめの「誰が何をする」が続く場合もあれば、

She has a dog which runs fast.

彼女は走るのが速い犬を飼っている。

のように、that、wh~、howが、2つ目の「誰が何をする」の「誰が」にあたる場合もあります。

日本語に訳して読もうとすると、後ろの「誰が何をする」を訳してから戻って1つ目の「誰が何をする」を読みたくなりますが、早く正確に英文を読めるようにするには、必ず前から読んでいく癖をつけましょう!

She has a dog which runs fast.

の場合、

She has a dog

彼女は犬を持ってるんだ~

which runs fast.

犬は走るのが速いんだ~

と、訳すのではなく内容を確実に理解していくイメージです。

文と文の関係を示すキーワード(接続詞)

①動詞と動詞をつなぐキーワード(and/or)

1つ目に紹介するのは、きっと皆さんが無意識に使っているキーワード。

例えば

I went to the cafe and drank coffee.

この文章には、「誰が何をする」の「誰が」の部分は “I” の1つだけですが、「何をする」の部分が2つ含まれています。

“went” と “drank”です。

動詞と動詞をつなぐキーワードは、主にandとorです。

②「ということ」をつなげるキーワード(that)

主にthatがこれにあたります。

I think that he loves her.

私は彼が彼女を好きだと思う。

のようなとき、

thatは 1つ目の「誰が何をする」である ”I think” に、

考えている内容、つまり”he loves her” をつなげています。

“he loves” が2つ目の「誰が何をする」。

thatというキーワードによって、「彼が彼女を好きだということ」を「私が思っている」という文章が成り立ちます。

考えていること以外にも、

It is important that you check carefully.

あなたが気を付けてチェックすることが大切だ。

The fact is that he is a wizard.

事実なのは彼が魔法使いだということだ。

(実は彼は魔法使いだ。と訳した方が自然。)

のようにも使えます。

③「かどうか」をつなげるキーワード(if/whether)

こちらは使い方としては ②「ということ」をつなげるキーワード に似ています。

使われるのはifかwhether。

I don’t know if he will come here.

彼が来るかどうか私は知らない。

この時、”I don’t know” と “he will come” をつなげる if に気づいたでしょう。

I don’t know if he will come here or not.

のように、後ろに”or not”がついていることもありますが、意味は同じと思って構いません。

このパターンでよく使われるのが、I wonder if~という表現。

wonderという単語には、「疑問に思う」という意味があるので、ifとくっついて「~だろうかと疑問に思う」とできて相性が良いのです。

I wonder if you could help me.

あなたが私を手伝ってくれるか疑問に思います。

直訳すると↑のようになりますが、「手伝っていただけますか?」というように、丁寧にお願い事をするときに使うフレーズです。

that と同じように、

It is not important if he is Japanese or not.

彼が日本人かどうかは重要ではない。

The problem is whether she can win or not.

問題は彼女が勝てるかどうかだ。

のような使い方もできます。

④「もし」をつなげるキーワード(if/unless)

先ほど登場したifを見たとき、はじめにこちらをイメージした人も多いでしょう。

ifは「もし~なら」、unlessは「もし~ないなら」をつなげるのがポイントです。

読むだけならそれほど難しくはありません。

You can eat this if you like.

もし好きなら食べてもいいですよ。

You cannot enter this room unless you know the PIN.

ピンコードを知らないならあなたはこの部屋に入れません。

この記事は長文読解対策なので、これさえわかっていれば十分!

実際に自分で文をつくろうとすると少し複雑なので、詳しくは別の記事を出しますね。

⑤時の情報をつなげるキーワード(when, before, afterなど)

ここからは、文構造自体は複雑ではないものの、種類が増えるので難しくなってきます。

一番シンプルなのが、

I woke up when she called me.

私は彼女が電話をかけて来た時に起きた。

のような形です。

whenというキーワードによって、”I woke” と “she called”がつながっています。

whenの他にも、

before(~する前に)、after(~した後に)、until(~するまで)、since(~して以来)、while(~する間に)、as(~した時、~するにつれて)

などがあります。

たくさんあるので、使いながら覚えていくのが良いでしょう。

⑥文の流れをつくるキーワード(because, but, althoughなど)

一番簡単に見えて、一番種類が多いこの分類。

逆に、文と文をつなぐキーワードの内①~⑤までが、分類しやすい特殊な形と思った方がよいかもしれません。

しかし、見たことがあるものも多いでしょう。

例えばbecause。理由を説明するキーワードです。

I don’t like this cake because it’s too sweet.

私はこのケーキが嫌いだ。なぜなら甘すぎるからだ。

このように、文の流れをつかむうえで、キーワードは大切です。

よく出てくるものは、but、althoughなどがあります。

どちらも、1つ目と2つ目の「誰が何をする」が反対のことを言っている(逆説的である)ことを表していますが、置かれる場所が違うので注意が必要です。

She is young but she is clever.

She is clever although she is young.

どちらも「彼女は若いが、彼女は賢い。」という意味ですが、順番が違うので注意しましょう。

流れをつくるキーワードの前後には、長文読解の問題を解くうえでも重要な情報が書かれていることが多いです。注目しながら読んでいきましょう。

カンマ(,)で前後が入れ替わるのに注意!

文と文の関係を示すキーワード(接続詞)は、1つ目と2つ目の「誰が何をする」の間に置かれるのが基本の形ですが、カンマ(,)を使うことで1つ目と2つ目の位置を入れ替えることができるものもあります。

これができるのが、④⑤と⑥の一部です。

④で紹介した

You can eat this if you like.

なら、

If you like, you can eat this.

のようにも使えます。

意味は変わりませんが、強調したい部分を頭に持ってきたり、文のリズムを整える効果があります。



4記事にわたって、長文読解をするための基礎の基礎を説明してきました。

紹介したように、大切な情報に注目しながら読んでいくことで、英語が頭に入ってきやすくなります。

コツをつかんで、英語の試験で高得点をとるのはもちろん、海外小説やニュースなども楽しみましょう!