英検1級の長文読解で満点を獲得したMAREです!
以前にこのブログでは、長文読解には
①誰が何をする ②名詞を囲むかたまり ③文章同士のつながり
の3つが重要だと解説しました。
今日説明するのは、②名詞を囲むかたまり。
これを説明するときによく使われるのが、関係代名詞とか不定詞とか現在分詞とかいう言葉。
苦手な方も多いと思いますが、このブログではそういった言葉は使わず、名詞を中心に説明していきます!
文法構造のとらえ方、①誰が何をするについての記事をお読みでない方は、そちらも併せてご覧ください!
目次
名詞を囲むかたまりとは?
「名詞を囲むかたまり」とは、
名詞に名詞を説明する補足情報がくっついた、単語のかたまりのことです。
かたまりの大きさは場合によって様々。
簡単なもので言うと
beautiful flowers
flowersという名詞に美しいという意味を付け足す beautiful がくっついています。
ではこれはどうでしょう?
beautiful red flowers
色の情報を加える red という単語がくっついたことで、少し長くなりました。
情報が付け加えられるのは前からだけではありません。
Beautiful red flowers which he bought
のように、which, who, thatなどを使って後ろに説明がくっつく場合もたくさんあります。
これに加えて、
beautiful red flowers which he bought at a flower shop
説明の中に a flower shop のような新たな名詞が登場したり、
beautiful red flowers which he bought at a flower shop in Tokyo
のように、説明の中の名詞にさらに説明がくっついたりすると、どんどん複雑さが増していきます。
前のブログでご紹介したように、中心となる名詞に四角を、補足情報に括弧をつけてみましょう。
↓↓↓
同じようにマークできていましたか?
(a flower shopの”a”を四角に含めるかどうかはあまり気にしなくて構いません。)
名詞を囲むかたまりの見つけ方
名詞を囲むかたまりというくらいですから、まずは名詞を見つけることから始めましょう。
beautiful flowersくらいの簡単なかたまりで、マークしなくても自分が理解できるものは、徐々にマークを外していって構いません。
「ここの文構造どうなってるんだろう」
迷った箇所から、名詞を探して四角で囲みます。
補足情報のくっつき方は主に4種類あります。
昔習った知識と結び付けやすいように文法用語をカッコで併記していますが、今から覚える必要は全くありません!
①前からくっつく情報(形容詞)
これが一番シンプルな形。
例文でいうbeautiful や redのように、前からくっつく補足情報。
これは比較的見つけやすいと思います。
②説明をくっつけるthatとwh〇〇(関係代名詞)
名詞の後に,thatもしくはwhich, whoなどの疑問文を作る単語(whではありませんがhowも含みます)がくっついていたら、その後には「誰が何をする」という形の補足情報が続きます。
「誰が何をする」の説明は前回のブログでしています。
thatとwh〇〇の使い方は主に2つ。
beautiful flowers which he bought
のように、thatやwh〇〇の後ろに「誰が何をする」がくっつくパターンもあれば、
beautiful flowers which is red
のように、thatやwh〇〇が「誰が」の部分にあてはまるパターンもあります。
この場合の誰がはflowersです。
次のかたまりとの境目に気をつけながら括弧をつけましょう。
③to ~, ~ingがくっつける情報(不定詞、現在分詞)
~する〇〇、~するための〇〇、というように、動詞の情報をくっつけるために使われるのはto や ingです。
Toもingも基本的には~する〇〇と訳せば大丈夫ですが、正確にはtoにはいくつかの種類があります。
こちらは別の記事でご紹介します。
④別の名詞を導くin, on, at, withなど(前置詞)
シンプルに見えて一番難しいのが場所や時を表す情報です。
難しい理由は、次のかたまりとの境目が見つけにくいから。
例文を見てみましょう
beautiful red flowers which he bought at a flower shop in Tokyo
ここではin Tokyoに注目してください。
この文において、in Tokyoという情報は、a flower shopにかかって「東京にある花屋」というかたまりを作っています。
ではこの場合はどうでしょう?
beautiful red flowers which he bought at a flower shop on Wednesday
この文のon Wednesdayは、a flower shopとくっついて名詞を囲むかたまりを作るのではなく、on Wednesdayだけでかたまりとして独立しています。
ダウンタウンやカンパネラならともかく、「水曜日の花屋」では意味が分かりませんからね。
このように、かたまりの境目に注意して読んでいくことで、文構造をとらえやすくなるのです。
どうやって読んでいくの?
英語と日本語では文法も表現も全く違います。
無理に訳そうとすると、正確に訳せているのに訳した後の日本語の方が複雑になって結局何も頭に入っていない、というのが、長文読解が苦手な人が陥りがちなあるあるです。
特に訳が分からなくなりがちなのが、この「名詞を囲むかたまり」を訳すとき。
日本語の文法では、補足情報は基本的にすべて名詞の前につきます。
しかし、英語の補足情報は、ここまで見てきたように後ろからくっつく場合がほとんど。
そのため、ついつい後ろから訳し始めて前にさかのぼるという複雑な読み方をしてしまいがちです。
訳しましょうという問題ならその方がよい場合もあるのですが、長文読解に必要なのは、訳すことではなくあくまで内容を把握すること。
簡単に読むためにも、早く読むためにも、前から読んでいくのが鉄則です。
例えば、
There are beautiful red flowers which he bought at a flower shop in Tokyo.
という文を見た時、私の思考回路はこんな感じ。
There are beautiful red flowers…
(きれいな赤い花があったんだ~)
which he bought…
(花っていうのは彼が買ったんだ~)
at a flower shop…
(お花屋さんで買ったんだ~)
in Tokyo.
(お花屋さんは東京にあるんだ~)
この時点できれいな日本語訳は私の頭の中で全く出来上がっていないけれど、文章の意味は完ぺきに理解できています。
私はこの読み方で、英検1級の長文読解も、大学入試共通テストのリーディングも満点をとりました!
洋書を読むときも、英語ニュースを読むときも全部これ!
慣れるまで時間が必要ですが、慣れれば早く、意味がしっかり理解できる読み方です。
英文に含まれる要素のほとんどが、補足情報。
「名詞を囲むかたまり」とその中心となる名詞がはっきりすれば、文構造が見えやすくなります!
慣れるまでは四角とカッコを使いながら、英文構造をとらえる練習をしていきましょう!
文構造のとらえ方、誰が何をするの説明も一緒にお読みください!