こんにちは!
これまでに35カ国旅したMAREです!
今回紹介するのは、カトリックの総本山、サンピエトロ大聖堂!
イタリアのローマ市内に位置する小さな国、バチカン市国で見られます。
前回の記事では、バチカンのもう1つの観光名所、バチカン美術館の紹介をしました!
キリスト教徒の方はもちろん、そうでなくても荘厳な雰囲気に圧倒されること間違いなし!
目次
サン・ピエトロ大聖堂

HP:https://www.basilicasanpietro.va/en
開館時間:7:00-19:10
入場料:無料(クーポラに登る場合17ユーロ~)
Googleマップ:サン・ピエトロ大聖堂
サン・ピエトロ大聖堂は、カトリックの総本山。
キリスト教世界における最も重要な聖堂のひとつとして知られています。
最近では、次期教皇を決める選挙「コンクラーベ」を行う際、ミサが行われた場所でもあります。
コンクラーベはニュースになりましたし、ちょうど同時期に「教皇選挙」という映画が公開されたことでも話題になりました。
もともとは、キリスト教の聖人ペトロの墓の上に建てられたため、この名がついています。
現在の建物は16世紀から17世紀にかけて再建されたものです。
観光客も多い場所ですが、敬虔なキリスト教徒が一度は訪れたい場所でもあり、中ではお祈りをしたり、告解をしたりしている方々も多くいました。
広大な大聖堂内部には、ミケランジェロのピエタ像やベルニーニの天蓋(バルダッキーノ)など、芸術的にも歴史的にも貴重な作品が残っています。
歴史と建設の背景
初代サン・ピエトロ大聖堂は4世紀初頭、コンスタンティヌス帝の命により建設されました。
老朽化が進んだため、16世紀初頭に再建。
この再建計画には、ルネサンスの巨匠たちが次々と関わったことでも知られています。
最初に設計を任されたのはドナト・ブラマンテで、その後、ラファエロ、サンガッロ、ミケランジェロらが引き継ぎました。
ラファエロの作品は、お隣のバチカン美術館にも多く所蔵されています。
晩年に設計主任を務めたミケランジェロが完成させたのが、大きなクーポラです。
大聖堂の入り口に飾られているミケランジェロのピエタ像は、ミケランジェロが唯一自分の名前を刻んだ作品として有名。
システィーナ礼拝堂の天井画、最後の審判も、バチカンに行くなら見ておきたいところです。
約120年にわたる長い建設期間を経て、1626年に完成しました。
宗教的な意味
サン・ピエトロ大聖堂の名は、キリスト教の最初の教皇であり、イエスの弟子である聖ペトロに由来しています。
聖ペトロは、ローマで殉教し、バチカンの丘に埋葬されたと伝えられており、大聖堂はその墓の上に建てられたとされています。
ローマ教皇の公式なミサや祝祭もここで行われており、毎年クリスマスやイースターのミサは、世界中のカトリック信者がテレビやネットを通じて見守る一大イベントとなっています。
見学のコツと注意点
入場無料・予約不可 空いている時間帯は?
サン・ピエトロ大聖堂は入場無料で訪れることができます。
一方で、予約ができないため、毎日長蛇の列ができています。
長いときは2-3時間並ぶことも…。
見学をスムーズにするためには、朝早い時間帯に訪れるのがおすすめ!
7:00開館なので、開館前から並んでいる人は比較的少ないようです。
また、毎週水曜日は教皇の謁見日とのことで、多くの人が押しかけます。
教皇を一目見たい方はこの日がおすすめですが、内部の見学を優先したい方は、水曜は避けるのが良いでしょう。
どうしても並ぶのを避けたい方は、ツアーを予約する方法もあります。
バチカン美術館とシスティーナ礼拝堂側から、ツアー客にしか通れない通路を通って大聖堂に入場できるそうです。
Klookのツアーなら、美術館のチケットもついて13000円~でした!

クーポラに登る!

別料金がかかりますが、サン・ピエトロ大聖堂に行くならクーポラに登るのがおすすめ!
クーポラというのはドームのことで、頂上からはローマ市街を一望できます。
また、謎に包まれた国、バチカン市国も上から眺めることができました!
階段で登る場合は17ユーロ、エレベーターを使う場合は25ユーロで登ることができます。
服装に注意
宗教施設なので、露出の多い服装では入場できません。
肩と膝を隠す服装を心がけましょう!
また、クーポラに登る場合は動きやすい服装がおすすめ!
エレベーターを使うとしても、最後の1階分は階段で登ることになります。
ロングスカートなどは避けましょう!
見どころ
クーポラ(ドーム)

ルネサンスからバロック建築の流れを象徴する建築で、歴史的にも大きな価値のある建物です。
高さは136メートル。
ローマ市内のいたるところから見ることができるため、町のシンボルにもなっています。
内側から見ても美しく、登る途中には天井のモザイク画を間近に見ることができます。
ミケランジェロによって設計されたもので、天上世界の美しさを表現するとともに、この世界と天上世界をつなぐ意味合いもあるとされています。
頂上からは、バチカン市国とローマの街並みを一望する絶景がみられます!
ピエタ像

ミケランジェロがわずか20代で制作した傑作。
悲しみに暮れるマリアと、その腕に抱かれたイエスの姿をかたどった像です。
大聖堂に入ってすぐ。右手側で見られます。
バチカン美術館にはレプリカも飾られていますが、本物の神聖さは全く別物。
ぜひ本物を見てほしい作品です。
ベルニーニのバルダッキーノ

祭壇上に立つ巨大な天蓋。
バロック様式の華やかさと力強さを象徴する作品です。
高さ約29メートルもあり、大聖堂内でも圧倒的な存在感を放っています。
当時貴重だった銅で作られた作品で、足りなかった分はパンテオンから銅を持ってきて制作したとされています。
ねじれた柱のデザインは、エルサレムのソロモンの神殿にあったとされるものから着想を得ているといわれています。
カテドラ・ペトリ

聖ペトロの椅子をかたどったとされる作品。
司教座(カテドラ)と呼ばれる特別な椅子で、先ほど紹介したバルダッキーノの正面に置かれています。
周りにいるのは四人の教会博士。
こちらも銅で作られた作品です。
ローマに行くなら絶対に訪れてほしい、サン・ピエトロ大聖堂。
宗教的な価値はもちろん、歴史的にも、建築としても、価値のある場所です。
バチカンに行くなら、美術館の予約もお忘れなく!
ローマの観光地は、こちらでも紹介しています。