こんにちは!
ヨーロッパ留学中、ギリシャからポーランドまで、東欧を北上したMAREです!
今回紹介するのは、ボスニアヘルツェゴビナの首都サラエボ!
アジア文化とヨーロッパ文化が混ざり合う独特な雰囲気があり、街歩きが楽しい街!
また、長らく紛争が続いていた地域でもあり、その歴史をたどるのも、とても価値があり興味深いです。
最低限の防犯をしていれば治安の心配も少なく、中心部では英語も通じました。
そして物価が安い!
日本人があまり訪れない街ですが、ディープな旅が好きな方にはぴったりです!
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目次
サラエボってどんな街?
バルカン半島の中央に位置するボスニア・ヘルツェゴビナ。
首都サラエボは、山に囲まれた盆地に広がる都市です。
イスラム教、キリスト教、ユダヤ教など、さまざまな宗教と文化が共存し、「バルカンのエルサレム」とも呼ばれているそう。
15世紀にはオスマン帝国の支配下となり、トルコ風の建築が市内に多くつくられました。
その後オーストリア=ハンガリー帝国に統治されると、洋風の建物が町中に!
今では東洋と西洋が混ざり合う、独特な景観が見られます。
サラエボといえば、サラエボ事件を思い出す方も多いはず。
第一次世界大戦の引き金となった事件が起きた町で、事件現場となった橋は今でも残っています。
1990年代にはボスニア紛争の傷跡も深く残るサラエボ。
歴史を伝える博物館も多くあるため、この町を訪れるならぜひ、戦争の歴史を学んでほしいです。
歴史の重みを抱えながらも、現在は穏やかで活気ある街。
治安も良好な、美しい町です!
旅のヒントと注意点
日本語で調べても、観光に関する情報が少ないボスニアヘルツェゴビナ。
私が旅する前に知りたかった情報をここにまとめておきます。
現金は必要?通貨は?
東欧旅をするうえで、大変だったのが現金の両替。
西ヨーロッパを旅した時はユーロでどこでも行けていましたし、そもそもほとんどがキャッシュレス支払いだったので、久しぶりに窓口に並んで両替をしました。
ボスニアヘルツェゴビナの通貨は、ボスニア兌換マルク。
1KM=85円ほどです(2025年7月現在)。
サラエボは、2024年時点では、かなり現金文化が強い印象。
新市街のおしゃれなカフェなどではカードが使えるところもありましたが、ほとんどのお店では現金支払いのみでした。
町中に両替所がありますが、おそらく日本円には対応していないので、事前にユーロに替えておきましょう。
ユーロ圏ではないですが、観光客向けのお土産屋などではユーロが使えるところもあります!
市内の交通は?長距離バスの注意点は?
サラエボ市内には、レトロなトラムが走っています。
降りるときに運転手さんにお金を払って降りるタイプでした。
観光の中心部では、かなりの頻度でトラムが発着していました。
停留所に時刻表があるので確認しておくと便利です。
1つ注意しておかないといけないのが、長距離バスや電車の乗り方。
歴史的に民族の分布が複雑なボスニアヘルツェゴビナには、ボスニア地区とヘルツェゴビナ地区があり、長距離バスや電車は同じ地区の中でしか運航していません。
首都サラエボでは民族が共存していますが、それでも居住区が分かれており、行先がどの地域かによって出発地が違います。
到着時と出発時のターミナルが違うこともあり得るので、チケットや予約完了メールに書いてある出発地を確認してください!
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インターネットは?
ホテルはもちろん、カフェなどでもWi-Fiがあるお店が多かったです。
空港などでSIMカードも購入できますが、私はAiraloのeSIMを利用していました!
ヨーロッパ周遊プランもあるので、複数カ国を旅する予定の方におすすめです!
Airalo観光スポット
ラテン橋

Googleマップ:ラテン橋
第一次世界大戦の発端となったサラエボ事件で、オーストリア皇太子フェルディナンドが暗殺された現場。
小さな石橋ですが、世界史を動かした重要な場所です。
教科書で見たことがある方も多いのではないでしょうか?
近隣の博物館では、戦争の歴史を学ぶことができます。
楽しい観光もいいですが、せっかくの機会に、歴史を学ぶのも価値があると思います。
聖心大聖堂

Googleマップ:聖心大聖堂
ゴシック様式の美しいカトリック大聖堂。
内部は静かで荘厳な雰囲気に包まれており、彩色豊かなステンドグラスが美しかったです。
夜間はライトアップされ、幻想的な姿に!
キリスト教文化、イスラム教文化、両方が混在しているのがサラエボの面白いところです。
黄色い砦

Googleマップ:黄色い砦
サラエボの街並みを見下ろせる高台にある砦。
歴史的な街並みと、自然を眺めることができる絶景スポットです。
特に夕暮れ時には、街全体がオレンジ色に染まり、感動的!
地元の人々も集う人気のビュースポットで、ラマダン中には祝砲がここから放たれる風習もあるそうです。
かなり急な坂を上るので、体力がある方は行ってみてください!
文化の交差点

Googleマップ:文化の交差点
ここまで、サラエボは文化がまじりあう町だと紹介してきましたが、町並みが切り替わるポイントがはっきりしているのが面白いです。
地面に描かれた線を境に、アジア・中東風の街並みと、ヨーロッパ風の街並みが切り替わります。
他の町で、ここまでくっきりと文化の境目がわかるところはあまりないのではないかと思います!
永遠の炎

Googleマップ:永遠の炎
サラエボ中心部にある第二次世界大戦の戦没者慰霊碑。
今も絶え間なく燃え続ける炎は、戦争の記憶を伝える象徴的な存在です。
観光の合間に立ち寄り、静かに思いを馳せる時間を持つのも大切な思い出になるでしょう。
戦争の中の子どもたち博物館

Googleマップ:戦争の中の子どもたち博物館
ボスニア紛争を、子どもたちの視点から語る博物館。
日記、おもちゃ、写真などの展示物からは、戦争が日常に与える影響がリアルに伝わってきます。
展示に添えられた子どもたちのエピソードの中には切ないものからほっこりするものまで。
戦争の悲しい歴史を伝えるものでありながら、いい意味でお堅くなく、歴史に詳しくない方でも心に響くものがあるはず。
この博物館をつくった方が書いた本は日本語にも翻訳されています。
博物館では翻訳版を読むことができ、私も読ませていただき、帰国後購入しました。
興味のある方はこちら!
人道に対する罪と虐殺に関する博物館

Googleマップ:人道に対する罪と虐殺に関する博物館
この町の歴史をちゃんと学びたいなら、避けて通れないのがこの博物館。
ボスニア内戦時に起こった人道的犯罪やジェノサイドについて、証言や写真、実物資料を通じて学べる施設です。
暗い展示も多いですが、難しいものばかりでなく、一般市民のエピソードや当時の暮らしがわかる資料が多いため、事前知識がなくても理解できます。
館内はそれほど広くないため、1時間ほどで見られます。
旧市街バシュチャルシヤの歩き方

Googleマップ:旧市街
ここまで観光地を紹介してきましたが、ただ町を歩くだけでも楽しいのがサラエボ!
特に旧市街バシュチャルシヤではオスマン帝国の名残が見られ、ここだけトルコかと錯覚するような、異国情緒あふれるエリアです。
カフェ、工芸店、雑貨屋が立ち並ぶバザール地区で、石畳の路地と低層のオスマン建築が続いています。
ムスリムのモスク、正教会、カトリック教会、ユダヤ教会堂が数百メートル以内に点在するなど、文化と宗教の融合を肌で感じられるのが特徴。
まるで歴史の中に迷い込んだかのような街並みで、歩くだけでもワクワクしてしまいます!
飲食店はたくさんありますが、おすすめなのは、伝統的なトルコ式コーヒーやグリル料理。

お土産ショッピングにもピッタリ!
焼き物や革製品が並ぶ市場もかわいいです!
そのほかにも、町中にギャラリーがあり、ポストカードやポスターも買うことができます。
文化が交差し、戦争の歴史が根強く残る町サラエボ。
日本人には、歴史の授業以外で聞きなじみのない町ですが、訪れてみると興味深い点がたくさん!
観光スポットもたくさんありますし、歩くだけでも街並みと自然に癒されます。
ヨーロッパ、特に東欧に行く際にはぜひ訪れてみてくださいね!
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