こんにちは!
ヨルダンに住んで、インターンをしていたMAREです!
ヨルダンを旅するなら、ぜひ訪れてほしいワディラム砂漠。
赤茶色の広大な大地と、不思議な形の岩山が織りなす景色は、まるで地球とは思えないような世界です。
最近では、大阪万博にこの砂漠から大量の砂が運ばれ、広大な星空が再現されていることでも話題です。
そんな話題の大砂漠を、この目で見たい!という方のために、今回はワディラムの見どころや訪れる際のヒントをご紹介します!
前回の記事では、ヨルダンの観光地5選や、首都アンマンの見どころを紹介しました。
併せてご覧ください!
目次
ワディラムって?

ワディラムは、ヨルダン南部にある広大な砂漠地帯。
“月の谷”とも呼ばれるその景色は、赤茶色の砂と岩がどこまでも続く、幻想的な風景です。
ベドウィンと呼ばれる遊牧民の人々が暮らしており、単なる観光地ではなく、文化的にも大切な場所です。
映画好きの方は、この景色を見て思い出す作品があるかもしれません。
ワディラムは『アラビアのロレンス』『オデッセイ』『スター・ウォーズ』『DUNE/デューン』など、数々の映画のロケ地にもなっているんです!
自然の迫力と、人類の歴史を両方堪能できる、人気スポットです。
ワディラムの見どころ・アクティビティ
ジープツアー
一番人気のアクティビティは、4WDで走るジープツアー。
ベドウィンのガイドさんが案内してくれて、ワディラムの代表的なスポットを回ることができます。
岩が自然に橋のような形になっていて登ることができる岩のアーチや、
ナバテア人が残したペトログリフや碑文が見られる古代の洞窟が人気スポット!

ベドウィンのガイドさんたちは、観光客が喜ぶ写真撮影スポットや、混みあう時間帯を熟知していて、混雑を避けながら効率よく案内してくれます。
もちろん歴史にも詳しく、洞窟内の岩絵の説明はとても専門的で面白かったです。
ツアーの締めは、夕日スポットで!
私たちが訪れた日は、曇っていてあまり美しい夕日が見られなかったのが残念でしたが、それでもかなり見晴らしがいい場所でした。

晴れていれば、こんなに美しい景色が見られます!
ラクダツアー
もっとゆったりと砂漠を感じたい方には、ラクダツアーがおすすめ!
のんびりとした歩みで、砂漠を旅する時間はとても静かで、癒されます。
ジープツアーと違い、スポット間を移動するというよりは、ただ砂漠を歩くのを楽しむというイメージ。
砂漠といえばラクダというイメージがある方は、とてもいい経験になると思います!

テントに泊まって星空を満喫
ワディラムの魅力のひとつが、星空の美しさ!
私たちはベドウィンのキャンプに泊まったのですが、夜にたき火を囲んでのんびり星空を見上げた時間がとても印象に残っています。
夕方は曇っていましたが、夜は綺麗に晴れて、まさに満天の星空!
ずっと見ていたくなる景色でした。


ザルブという、地中に穴を掘って蒸し焼きにしたお肉や野菜が、ベドウィンの伝統料理。
実際にベドウィンの方が目の前で作ってくれた料理を食べられるのも、テント泊の魅力です!

ベドウィンの伝統的なテント以外にも、星空が見えるバブルテントなど、様々なスタイルがあるので、こちらは次の記事で解説します!
アクセス方法
ワディラムへの主なアクセスは、ペトラかアカバのどちらかから!
ワディラムはアクセスが悪く、バスなども少ないため、基本的には大きな町からツアーに参加するかタクシーでの移動になります。
ペトラからのアクセス
- 所要時間:約2時間
- 移動方法:ツアー参加・タクシー・レンタカー
多くの旅行客は、観光地として人気のペトラからアクセスするようです。
日帰りツアーもありますが、個人的にはワディラムに1泊するのがおすすめです!
タクシーを使うなら、行きだけでなく帰りも来てくれるか確認する必要があります。
運転手さんに往復してもらう料金もかかるので、少し割高。
交渉が難しい場合は、宿泊予定のホテルに問い合わせると予約してくれることもあるそうです。その分手数料は取られると思いますが…。
交渉次第になるので、相場を一言でいうのは難しいですが、調べたり知人に聞いたりした感触としては、往復すべて込みで100JD(約20,000円)で収まれば上出来かなと思いました。
複数人で同乗すれば安くなりますし、運転手さんもワディラムまでのお客さんを乗せられるとラッキーだと言っていたので、ウィンウィンだと思います。
国際免許がある方は、レンタカーをするか、大人数の場合は運転手さんごと車をチャーターする方が安くなるケースもあるそうです。
ヨルダンは、どの方法を使うにしても、基本値段交渉が重要なので頑張りましょう。
アカバからのアクセス
- 所要時間:約1〜1.5時間
- 移動方法:タクシー・レンタカー
紅海沿いのリゾート地、アカバからもアクセスできます。
私たちはこちらのルートを使い、タクシーで移動しました。
タクシーの値段は、かなり値切って往復60JD(約12,000円)におさえました。
ベドウィンのガイドさんも、60JDはかなり安いと言っていたのでラッキーだったなと思います。
復路でアカバに向かう道中で再度値段交渉され、一瞬やばいかと思いましたが、チップとして5JDほどお渡しして降りられました。
アカバからは現地の方が使うローカルバスも出ているそうですが、調べてもほとんど情報が出てきません。
時刻表がなく、大きな荷物も載せられないそうなので、慣れているヨルダン人の方と一緒でない限り、タクシーかレンタカーを使うのが良いと思います。
ヨルダン国内をグルっと旅する予定のある方は、ペトラからワディラムに行き、そのままアカバに向かうというのも手だと思いますが、ワディラムではタクシーが捕まらないため、あらかじめ迎えを手配しておく必要があります。
もっと楽しむための注意点
砂漠の気温差に注意
ワディラムのベストシーズンは、3〜5月、9〜11月といわれています。
砂漠なので、夏が暑いイメージは誰もが持つかもしれませんが、冬の冷え込みも厳しいので注意が必要です。
特に夜は冷えるため、防寒具があるとよいでしょう。
日焼け対策も必須!
冬でも、日焼け止めやサングラス、帽子を持っていくと安心です。
電波が弱い
都市部ではほとんど電波の必要がないヨルダンですが、砂漠の中ではスマホは使えないと思っておいた方がいいです。
キャンプ地であっても、ほとんど電波が届きませんでした。
地図の確認は必ず事前に済ませ、周りの人には連絡がつきづらいことを伝えておくと安心です。
タクシーを予約する場合は、必ず事前に済ませましょう!
ワディラムの入り口にある観光センターや、ワディラムビレッジと呼ばれる、ベドウィンの方々が集まって暮らす地域では電波が入りました。
どうしても連絡が必要な場合は、ガイドさんやホテルの方にお願いして、そこまで連れて行ってもらってください。
滞在先の予約時は、水・電気の有無をチェック!
私たちが泊まったキャンプには、共同のシャワーとトイレがついていましたが、中にはシャワーがないところもあるそうです。
一泊くらいならと割り切るならそれでもいいですが、私は風と砂で髪がバサバサになったので、シャワーありのところにしてよかったと思いました。
先述した通り電波が入らないため、スマホを使いすぎることはないと思いますが、写真を撮ったりしていると充電も心配。
テントに電球があるところはありますが、充電できるようなコンセントはないキャンプがほとんどのよう。
必要な方は、モバイルバッテリーを持参するのがおすすめです!
日本では見られない広大な自然と、そこで暮らす人々の営みが感じられるワディラム。
電波が入らない便利さも、現代人には新鮮に感じられます。
電気があったら見られない満天の星空を見て、リフレッシュしに行きましょう!
ヨルダンの観光地5選や、首都アンマンの見どころも別記事で紹介しています。
併せてご覧ください!